今月の香り アーカイブ: 2011年

マンリョウ

マンリョウ

名前が縁起良いですね。縁の厚手の葉と光沢のある赤い果実。クリスマスカラーですね。年末を飾るポインセチアも良いですが、和の雰囲気も厳冬にふさわしい。花は意外と白く7-8月に咲くそうです。ヤブコウジ科 ヤブコウジ属

2011.12.08

フジバカマ

フジバカマ

藤袴(フジバカマ)は,秋に淡い紅紫色をした筒状花を咲かせる花として親しまれていましたが、今となっては準絶滅危惧種に指定される秋の七草の一つです。乾燥させたものは甘いフローラルな香りを放ちます。キク科の多年草.

2011.11.16

キク

キク

菊花展の便りが届く季節になりました。天然香料基原物質集にはキクの記載があります。料理菊または食用菊とも呼ばれる一群で、苦味のない歯ざわりや食感のよいものが園芸種から選ばれました。この秋、菊茶・菊酒・おひたし・天ぷらなど経験されたらいかがでしょうか。
キク科 キク属

2011.11.01

オミナエシ

オミナエシ

10月17日は薬祖神祭の日。東京薬事協会には秋の七草として有名なオミナエシが「薬用植物生け花」として展示され、黄色い花を咲かせていました。花は可憐ですが、匂いは?!!!。天然香料基原物質集収載。 
オミナエシ科 オミナエシ属

2011.10.18

ベルベナ

ベルベナ

今月も天然香料基原物質集から紹介します。基原物質ベルベナは、コウスイボク(Lippia citriodora H.B.K)やクマツヅラ(Verbena officinalis Linne)を原料としています。前者は、爽やかなレモン様の香りを持ち、欧州では観葉植物として広く栽培されています。後者は馬鞭草(ばべんそう)という生薬として知られています。花期は8~10月。
いずれもクマツヅラ科 クマツヅラ属

2011.10.03

オシロイバナ

オシロイバナ

メキシコ原産(ペルー原産とも)で江戸時代に渡来されたといわれています。この花の実は 5 ミリくらいの黒い実です。つぶすと白粉のような白い粉が出てきます。色も赤,白,ピンク,黄色,そして絞りと各種あります。夜行性の昆虫はその香りにひきつけられます。 白粉花(おしろいばな)科 オシロイバナ属

2011.09.21

オランダセンニチ

オランダセンニチ

天然香料基原物質集に収載されている植物を紹介します。今回はオランダセンニチです。この花は一年草で、細い花枝先端にボンボンのような可愛らしい花をつけます。色は黄色で、頂部が褐色をしています。葉に辛みがあることから、別名ハトウガラシ(葉唐辛子)とも言います。この方が皆さんに馴染があるのではないでしょうか。 キク科 スピランテス属

2011.09.01

センニンソウ

センニンソウ

日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られるつる性の多年草。きれいな真っ白な4弁(鍔片)花でとても良い香りがしますが有毒です。果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名が付いたようです。キンポウゲ科  センニンソウ属

2011.08.17

ヒマワリ

ヒマワリ

ヒマワリは夏の季語です。種実を食用や油糧とするため、あるいは花を花卉として観賞するために広く栽培されます。生長が盛んな若い時期にだけ太陽を追って動くようです。
「向日葵の ゆさりともせぬ 重たさよ」 北原白秋
キク科、 ヒマワリ属

2011.08.01

ナデシコ

ナデシコ

快進撃でしたね、ナデシコジャパン。今月の花はなでしこをとりあげてみました。秋の七草の一つと言われていますが、まさに今が旬ではないでしょうか。清楚なこの花は江戸時代の園芸ブームの輪の中にあったそうです。ナデシコ科 ナデシコ属

2011.07.20

ジャガイモの花

ジャガイモの花

梅雨の最中だというのに暑い日々が続いています。7月にはいり、ジャガイモの花を選んでみました。ナス科の植物で花の色もピンクやムラサキと様々です。花は咲いても実を見たヒトはあまりいないようです。それもそのはず、私たちが食しているのは、地下茎ですから。ナス科 ナス属

2011.07.04

オカトラノオ

オカトラノオ

都心の真ん中にある皇居東御苑の雑木林の中に可憐な花を見つけました。夏の季語にも用いられるオカトラノオです。草丈0.6m~1mで多数の白色の小花が根元から先端に向けて咲きます。この花の穂がトラのシッポに似ています。
サクラソウ科 オカトラノオ属

2011.06.22

アジサイ

アジサイ

梅雨といえばこの花です。紫陽花。白居易が名づけたこの名前は、元々は匂いがする花だったそうですから、今日本で定着している紫陽花とは別物です。誤って名づけられた紫陽花ですが、梅雨のどんよりした天気の中で日が差したような雰囲気は素敵ですね。 アジサイ科アジサイ属。

2011.06.01

モッコウバラ

モッコウバラ

中国原産の常緑つる性低木のバラ。枝には棘がないため扱いやすく、強健で、成長も早く、けっこう大きくなるのでアーチやフェンスなどに用いる。写真は古河庭園でのもの。一般的にモッコウバラといった場合には、黄色の八重咲を指すが白花もある。開花は初夏で一期性。黄モッコウは秋篠宮家第一女子・眞子内親王のお印。 バラ科バラ属。

2011.05.16

ハナニラ

ハナニラ

アルゼンチン・ウルグアイ原産の耐寒性多年草です。野菜のニラの花ではありませんが、葉っぱをちぎるとニラの匂いがするところから名前がついたようです。花は茎の先に六弁花を咲かせる一つだけつき、葉の匂いから想像できないような甘い芳香があります。星型に咲く花は清楚で藤青色の縦縞模様が目立ち、通路の縁取りなどに群植すると美しい景観になります。白色品種もあります。 ユリ科 イフェイオン属(ハナニラ属というのもあります)

2011.05.06

ベニバナトキワマンサク

ベニバナトキワマンサク

中国原産の中高木です。花びらが細長いリボンのようで 色が鮮やかです。短い枝の先に集まって咲いているので 花びらがたくさんあるように見えますが 一つの花の花弁は4 枚です。満作(まんさく)科 トキワマンサク属

2011.04.18

サクラソウ

サクラソウ

日本では野生の群落をみることはまれになってきています。
地中に根茎があり、春に発芽して5~6葉を根生し、高さ15~40cmの花茎を直立させ、5~10個の花をつけます。葉柄は長く、葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ込みがあり、葉や茎に白い軟毛が生える。花は直径2~3cmほどで、花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂けます。淡紅色でなくまれに白花、黄色等種類が多い。夏の暑さと乾燥には弱いが、日本の気候風土に合っており、花は美しく清楚です。サクラソウ科サクラソウ属

2011.03.28

カワヅザクラ

河津桜

1955年頃に河津川付近で発見され移植、栽培されました。その後の調査でオオシマザクラ とカンヒザクラ の自然交雑種であると推定されています。1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜で、花は桃色ないし淡紅色。ソメイヨシノよりも桃色が濃い一重の花です。バラ科 サクラ属

2011.03.02

スイセン

スイセン

神奈川県城ヶ島の水仙です。大島や富士によく映えます。寒さにめげず咲くこの花はけな気で可憐です。風のせいか、普段嗅ぐ香りと違い、辺りに漂うジャシンスグリーンな香りは強烈です。スイセン属 ヒガンバナ科

2011.02.16

カンヒザクラ

カンヒザクラ

中国南部から台湾にかけて分布する桜で,各種の桜にさきがけて開花します。主に沖縄県で野生化し、沖縄で「桜」と言えばこのカンヒザクラを指します。花の色は白から濃い桃色まで様々で釣り鐘状の花が特徴で下向きに咲きます。薔薇(ばら)科 サクラ属

2011.01.31

アマゾンリリー

アマゾンリリー

鉢植えのアマゾンリリーが咲きました。去年の猛暑で花芽をつけたのではないでしょうか。名前の由来は、原産地の南米アマゾン川(上流:アンデス山脈)から来ているようです。ほのかに甘い香りがします。葉は花の割にはとても大きくて「ギボウシ水仙」とも言われます。開花期は10月から2月。結婚式のブーケとしてお目にかかれます。
ヒガンバナ科ユーチャリス属

2011.01.24

サザンカ

サザンカ

サザンカを採り上げたのは、ヒメサザンカに香りがあるからです。「ウメ様の香りにヒヤシンス様の新鮮なグリーンノートが加わっている」と表現されるそうです。奄美大島から西表島までの南西諸島地域に分布していますので山茶花の宿を探してみたら・・・。さて、このサザンカは?
  椿(つばき)科 ツバキ(カメリア)属

2011.01.01

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