香料の品質管理

「食の安全」に対する消費者の信頼を回復するために、政府も内閣府内に食品安全委員会を設置することと、国会で食品の人体への影響を科学的に調査して厚生労働省や農林水産省に適切な対策を勧告できるようにするための関連法案が成立しました。

食の安全性を確立するためには生産者がコンプライアンス(法規の遵守)に基づいて、消費者の信頼を得る品質を確保するためのリスク評価と、食品の生産、流通、消費の履歴をたどることができる「トレーサビリティ(食品の生産履歴)」システムの確立が不可欠だとしています。

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品質管理の自主基準(香料GMP)

食品香料は食品添加物として原料の選択から製造まで厳しい管理が必要とされています。香料が消費者の日々の生活に深い関わりを持つことから、常に均質な香料を製造して、顧客、消費者の信頼に応える必要があります。日本香料工業会はこうした流れに先駆けて、2002年12月に「香料の製造管理および品質管理に関する自主基準(香料GMP)」を定めました。この香料GMPは、香粧品香料の生産管理についても、より厳しい基準が求められている食品香料と同じ水準を求める内容です。ここには、これまでも安全と高い生産管理水準で従来のIFRA勧告に基づいた製造工程を再度洗い直し、原料調達以降の製造工程の問題点を事前に排除して、常に高品質な香料を製造するという意気込みがあります。

この自主基準は、製品の品質検査だけでなく原料調達から製造、保管にわたって管理の体制を整え、文書や記録によって明確に説明できる管理システムとして制定したものです。

香料の製造に関わる品質の確保の方法について香料業界として統一的な管理基準を自主的に定め、良好な香料の製造に資することを趣旨として制定した「香料GMP」は、「食品香料」「香粧品香料」及び「輸入香料」等全ての香料に適用されるものです。

香料GMPは、香粧品香料の生産管理についても、より厳しい基準が求められている食品香料と同じ水準を求める内容です。ここには、これまでも安全と高い生産管理水準で従来のIFRA勧告に基づいた製造工程を再度洗い直し、原料調達以降の製造工程の問題点を事前に排除して、常に高品質な香料を製造するという意気込みがあります。

 

香料GMP管理概念

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