フレグランスとは
フレグランスとは、一般的に香水やコロンを意味します。しかし、香料業界では香粧品香料のこともフレグランスと呼びます。香粧品とは、香水やコロンだけでなく、化粧品、石鹸、シャンプー、洗剤、入浴剤、芳香剤等、日常生活のいろいろな場面で使われる「香りのある製品」の総称です。
製品に香料を添加することを、「付香(賦香)する」と言います。香水の場合は10〜20%、石鹸の場合は1.0〜1.5%、スキンケア製品の場合は0.1%程度付香されるのが一般的です。香水は別にしても、フレグランスが少量付香されるだけで、その製品のイメージは大きく変わります。
フレグランスのほとんどは、調合香料です。調合香料とは、天然香料や合成香料を数種から数十種(あるいは数百種)混ぜ合わせた香料を言います。調合という言葉は、一般的に薬や絵の具を混ぜ合わせる時に使われますが、混ぜ合わせることによって、それぞれの素材にはない別の価値を生み出します。
調合香料は、それぞれの製品に適した香りを生み出すことを目的としています。同じ素材を使っていながら、化粧品は化粧品らしく、石鹸は石鹸らしく、入浴剤は入浴剤らしく創られています。
それらの調合香料を創る人たちは、パフューマー(調香師)と呼ばれています。パフューマーは、香料会社や化粧品・トイレタリー会社の香料部門に多く所属しています。日本に何人いるか定かではありませんが、一説には100人程度とも言われています。パフューマーは、数百種以上の素材香料の特性を覚え、数十種以上の製品の特性を知り、新しい香りを創るスペシャリストです。
日本における調合香料は、安全性を十分考慮して創られています。1つ1つの天然香料や合成香料について、その安全性をRIFMという国際的研究機関で評価し、IFRAという国際協会で管理し、IFRAスタンダードという形で規制されています。日本香料工業会の会員は、その規制を遵守することが義務付けられています。