アロマコロジーとアロマテラピー
アロマコロジー [aromachology]
アロマコロジーとは芳香を意味する"アロマ(aroma)"と、生理心理学を意味する"フィジオ・サイコロジー (physio-psychology) "をあわせた造語である。
アロマコロジーは精油に限らず、香料全般の有用性を科学的に実証する"香りの生理心理的効果の研究成果"に支えられて健康で快適に豊かな生活を送るために、広く香りの効果を生かそうという、"香りの活用術"をさしていう。
アロマテラピーのテラピーは療法を意味するtherapyであることから、どうしても治療という面が前面に出てしまい、化粧品分野でこの言葉を使用することは躊躇(ちゅうちょ)されていたことから新しい"香りの活用術"を代表する言葉が求められ、この結果、誕生したのがアロマコロジーである。従来のアロマテラピーは精油の香りをかぐだけで心身によい影響が出てくるといわれていたが、この心理的生理的効果を科学的に評価、測定することで、香りの効果を実証したものをアロマコロジーとして区別している。
アロマテラピー [aromatherapy]
もともとは芳香や芳香物質(基本的には天然精油やフローラルウォーター)により病気を治す療法のこと。現在は病気の治療よりも芳香をかぐことがからだにいいというプラスイメージを持つことにより、自然のチカラ、自然の香りを、心や体の健康を生かして、心とからだのホメオスタシス(恒常性)を維持していこうという療法をさしている。
アロマテラピーの基本は、@ 精油の芳香をかぐ、A 精油を塗りマッサージを行う、B 精油を加えたアロマバスに全身浴、または部分浴することでかぎ、皮膚に塗る、C ハーブティーとして飲む、D 精油を服用する、などがあげられる。
自然志向が強いわが国では、天然のものは安全であるという誤った思想から、アロマテラピーにおいても精油をかぐ以外に、皮膚に塗ったり、服用するなど、自己流のアロマテラピーが行われているケースも多いと言われている中で、特に服用に関しては医療としての安全性、有効性が未だに確立されていない中では行うべきではないとされているため、注意が必要である。
日本化粧品技術者会編 「化粧品事典」(丸善 2003.12) より抜粋