崎津港
環境庁【かおり風景100選】に選ばれ、「崎津天主堂【さきつてんしゅどう】を中心に港町が栄え、海のかおりが漂う。天主堂の周りには物静かで教会の鐘の音も聞こえる。港町フェスティバル等も開催される」と紹介されている場所です。
崎津天主堂には、2004年11月に訪れました。当時はあいにく補修中でした。天主堂は何度か手が入れられているようでありました。
滞在時間が限られていたので駆け足の訪問(教会に入れないので周囲を散策)でしたが、穏やかな海に囲まれた静かな佇まいでした。
崎津カトリック教会の表札
改装中の天主堂(中央)と、社と十字架の印
下の写真は、2006年12月の天主堂風景です。補修も終わりクリスマスの電飾が施されています。 この年、平成の大合併でここは天草市になっていました。
崎津天主堂
崎津にキリスト教が伝道されたのは、1569年で、島原や天草でキリスト教を最初に布教したルイス・デ・アルメイダ氏によるとのことです。
その1年前に起った本能寺の変(1582)によって織田信長が死に、豊臣秀吉による切支丹【キリシタン】禁教令(1587)が発布され、徳川幕府による厳しい弾圧が250年以上も続きました。迫害時代は、教会内部の祭壇のある場所で、毎年厳しい踏絵が行われていたそうです。
キリスト教禁制がなくなった明治6年(1873)、崎津天主堂は最初に御堂として建立されて現在のものが3代目です。現在の天主堂の設計は、ゴシック風で昭和9年(1934)に建造されました。正面がコンクリート造で後部は木造です。内部は畳敷きになっています。
モンテネグロのコトル(フィヨルド)ほどのスケール観はありませんが、崎津の景色はリアス式海岸です。
丘の上から見た崎津天主堂