ギリシャ(考古学博物館)

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現代文明の礎と言われるギリシャの美術品の数々をアテネの国立考古学博物館で見てきました。

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アテネ国立考古学博物館


中でもとても印象に残ったのが、独特の微笑みを持ったアルカイク・スマイルの彫刻でした。アルカイク彫刻は、ギリシャ彫刻の初期のもので紀元前600年頃と言われています。男性の立像を《クーロス》とよび、裸像で、女性の彫刻は《コレー》と言って着物を着ています。古代の彫刻なので、単純で素朴な感じがします。
どうして微笑みの顔をしているのかは諸説ありますが、人間の持っている健康や喜びを表しているという説が妥当と思われます。人間には笑顔があこがれであり、また本質でもあると思います。笑った彫刻としては、日本では飛鳥時代の仏像『弥勒菩薩半跏思惟像』が代表的で、海外ではレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『モナリザ』もアルカイク・スマイルだと言う人もいます。

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アルカイク彫刻 クーロス

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アルカイク彫刻 コレー

ギリシャ芸術は初期のアルカイク期の次にクラシック期を迎えます。この時代の彫刻はもうアルカイク・スマイルの微笑ではなく、独立した彫像に動きが見られるようになり、表情は厳粛で、思考する人間を表現しています。『ポセイドーンまたはゼウス(青銅)』は、槍を投げる躍動感のある彫刻です。同じアルテミシオンという所で発見された青銅製の少年が馬に乗った『アルテミシオンの馬乗り』も躍動感が素晴らしいものです。

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ポセイドーンまたはゼウス(青銅)

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アルテミシオンの馬乗り

ギリシャのミケーネという所を19世紀にドイツ人のシュリーマンという人が発掘し大きな発見をしました。この遺跡は古代ギリシャよりもっと古い、紀元前14世紀~紀元前13世紀と言われています。黄金をたくさん使った装飾品などが多数発掘され、その素晴らしさは目を見張るものがあります。発掘された古い壷からは、なんとなく古代の香りが感じられました。

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黄金のマスク

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黄金の宝飾品

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ミケーネで発掘された壷

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ミケーネで発掘された壷

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