青森(ねぶたの里、青森県立美術館)

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2010年12月、本州最北端の青森まで新幹線が開通し、青森がグーッと近くなりました。同年9月初旬、ねぶた祭り(8月)には間に合いませんでしたが青森を訪ねる機会がありました。タクシーに乗ってねぶた祭りの様子を運転手さんに聞いたところ、とても熱気あふれる素晴らしいものだそうで、迫力のあるねぶた祭りの独特の香りもあるように思われました。『ねぶたの里』という所に行けば、毎年のねぶたの山車を見られると聞き訪問しました。

ねぶた1 聖徳太子現る


大きな倉庫のような建物に入ると、青森の町を練り歩いた本物のねぶたが、電気も付いていて直ぐにでもねぶた祭りを再現できるように並んでいました。その大きさ、絵画的綺麗さ、素晴らしさには驚きました。奥まで入っていくと、ねぶた祭りが体験できるようになっていました。ねぶたの山車の下はどうなっているのか見てみると、ねぶたはトラックのタイヤのついた大きなリヤカーのようなものに乗っていました。
見物人が大勢でそのねぶたの前についた棒につかまり、笛と太鼓のおはやしにあわせてヨイショと引くとねぶたが動きました。掛け声を掛けながら中央まで引いていき、そこで今度は元の場所まで戻しました。短時間の体験でしたが、ねぶた祭りの楽しさを味わうことが出来、とても楽しい想い出になりました。

ねぶた2 直江兼嗣


ねぶたの里を見た後で、『青森県立美術館』に行きました。美術館は真っ白な建物で、雪が積もったら、建物か、雪か判らなくなるような印象でした。最初の展示室に入ると、マルク・シャガールのバレエ劇場のどん帳(幕)だったという大きな絵(高さ約9メートル、横幅約15メートル)が部屋の3方に展示されていました。シャガールの絵には必ず人の顔が2つ以上あり、独特の色使いがとても幻想的でした。
次の展示には、青森出身の奈良美智の作品がありました。どれもユニークで楽しくなるような作品でした。中庭のような所に鉄筋コンクリート製の『あおもり犬』がありました。(下記写真:650×670×900cm)とても大きな作品で、これも雪が積もったら判らなくなってしまいそうな白でした。どこか寂しげですが、しかし冬の寒さや雪に耐えて生活している強さを持った青森の方々を象徴しているように見えました。

あおもり犬 奈良美智 青森県立美術館


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