IFRA実施要綱

IFRA実施要綱について

IFRAのホームページに、'Code of Practice' という項目があります。仮訳を試み紹介いたします(PR委員会仮訳)。

IFRA Code of Practice (ifrafragrance.org)

『IFRA実施要綱とは、消費者にとって使用する上で安全であり環境にとっても安全である香料を提供するためのIFRAの誓約を支える総合的なドキュメントです。

その実施要項は、あらゆるタイプの用途に使用されるすべての香粧品香料素材の製造と取扱いに適用されるものであり、「IFRAスタンダード」一式が含まれています。IFRA会員であるすべての香料会社(直接もしくは各国香料工業会を通じての)は、IFRA実施要綱を遵守することが不可欠のものとなっています(訳注:会員として、6社の多国籍企業会員と各国香料工業会でIFRAは構成されています。各国香料工業会会員香料会社は、工業会を通じてIFRA実施要綱を遵守することになります。なお、IFRAの組織につきましては別項で紹介予定です。)。ほとんどの取引先企業(その中にはトイレタリー製品やハウスホールド製品のメーカーも含まれますが)では、その商品の香料が、IFRA実施要綱中に含まれるIFRAスタンダードを遵守していることを求めています。

この実施要綱の修正については、新しい科学的知見に基づき、要請に応じて毎年発行されています。これらの修正の中には、新規の使用上の制限品目の追加や既存の使用制限品目の改訂が含まれています。

このIFRA実施要綱は世界中に配付され、すべての各国香料工業会とそれらの会員会社の手に渡ることになります。また、そこには、多くの国家の法規制当局やその他多くの利害関係者も含まれます。』

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IFRA実施要綱

ここでは、「目次」を紹介します。詳しい内容を知りたい方はこちらをご覧ください。

IFRA Code of Practice (ifrafragrance.org)

  1. 1 はじめに
    1. 1.1 IFRAとは?
    2. 1.2 IFRAの使命
  2. 2 IFRAの運営
    1. 2.1 運営
    2. 2.2 IFRAの委員会
    3. 2.3 IFRAの規約
  3. 3 IFRA行動要綱  
    1. 3.1 責任と義務の範囲
    2. 3.2 IFRAスタンダードの発効と通達の方法
    3. 3.3 コンプライアンス
  4. 4 香粧品香料素材の安全性評価  
    1. 4.1 総則
    2. 4.2 香粧品香料素材の試験プログラム
付属書
  1. (1)IFRAの会員及び連絡先
  2. (2)IFRAの委員会
  3. (3)IFRAの規約
  4. (4)外部との協調関係
  5. (5)香粧品香料素材の安全性評価
  6. (6)優良作業基準(GOP)についてのIFRAの勧告
  7. (7)定義
  8. (8)IFRAスタンダード

IFRAスタンダードについて

IFRAスタンダードとは、独立したRIFMの専門家パネル(http://rifm.org/expert-panel.php)が実施するリスク評価に基づき、IFRAがリスク管理を行う業界の自主基準です。香粧品香料素材が安全に使用されるために、世界的に受け入れられ認知されたリスク管理システムの礎を担うものです。

IFRAスタンダードでは香料素材の規制を3種類に分けて行っています。すなわち、「使用禁止」、「使用制限」、および「規格設定」です。IFRAのサイトからこの規制を見てみましょう。

「使用禁止」:http://www.ifraorg.org/en-us/standards-library prohibitedをclick

 ここでは、ABC順に香料素材名がリストアップされています。名前をクリックするとリーフレットが現れ、その素材についての様々な情報が得られます。

「使用制限」:http://www.ifraorg.org/en-us/standards-library restrictedをclick

 「使用禁止」同様、ABC順に香料素材名がリストアップされ、名前をクリックするとリーフレットが現れます。リーフレットに書かれている内容が「使用禁止」と異なるのは、最終製品中での当該香料素材の最大使用量が明記されている点です。

 従来からの、洗い流される製品/皮膚に残る製品/皮膚に触れない製品(以上は皮膚に接触する製品群、このほかに皮膚と接触しない製品分類がある)に分けての規制のほか、製品を11のカテゴリーに分類し、新しい手法(QRA:定量的リスク評価)を用いた規制も行っています。

「規格設定」:http://www.ifraorg.org/en-us/standards-library specificationをclick

当該香料素材の純度が指定されたり、あるいは素材中に含まれる不純物などの量を規制する必要のあるものがあげられたりしています(過酸化物価を含む)。また、製法が指定されている場合もあります。

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